【 ただならぬ雰囲気 】普通のセダンに見えて、中身は化け物!楽しくない訳がない【 トヨタ カリーナ GT 】
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みなさん、こんにちは。MARIO&RETTYです。
今回、ご紹介するお車は「 カリーナGT 」になります。
デザイン
前回は、オーナーさんの愛車遍歴とカリーナGTの大まかな概要をお伝えしたが、今回はより細かい部分について触れていきたいと思う。まず、カリーナの特徴であるデザインについて。デザインはトヨタ車体が担当(キースケッチは山田 五十六氏)。兄貴分のコロナはトヨタが担当している。デザインコンセプトは「都会的でスポーティーなファミリーセダン」。先代の曲面から、直線的なデザインに変更しているのが特徴点だ。それでは、まずフロントデザイン、ヘッドライトから確認していく。どこかで見たことがあるようなデザインだと思うが、これは「プジョー405」などを参考にしているため、少し釣り上がった形状になっている。またグリルは、幅広にし「ワイルドさ」を演出させているようだ。サイドはコストダウンのため、コロナと同じドアを流用していることもあり区別がしにくい。サイドプレスラインもドアに合わせて入っているため、なおさら見分けるのは困難だ‥。因みにカリーナは、兄貴分のコロナと多くの部分を部品共有しているため、カラーで差別化が図られている。カリーナのカラーバリエーションは全てで6色展開され、そのうち4色はカリーナ専用色(デビュー時)。さらに、そのうち5色は新色になるので、見た目の形状で判断しにくい方は、是非、カラーで見分けて頂きたい。最後にリアデザイン。テールランプはヘッドライト同様「プジョー405」をオマージュしたデザインが施されている。後期型になると、少し奇抜なデザインに変更されるので、前後期の区別はしやすい。
カリーナは女性から大人気
カリーナは女性からも人気のあるミディアムクラスセダン。女性ユーザーは3割以上も占めている。そのため7代目は、より女性がら好まれやすいようブラッシュアップされている。例えば、︎先代モデルでは “ 四隅が見にくい ” という女性ユーザーからの意見(アンケート)があったため、改良が施されている。内容としては、フロントガラスは先代より3度強、リアは1度強立たせ、さらに全高と着座位置の高さを設けたことで、四隅の視認性を向上させている。また、ヘッドライトも少し丸みをつけた形状(角を落とした形)になっているが、これは女性でも縦列駐車しやすいよう配慮した点になる。さらにサイズに関しても、先代モデルは一回り大きくしたことが不評だったため、7代目はサイズの大型化は見送られている。サイズは、全長4,455mm、全幅1,695mm、全高1,400mm、ホイールベース2,580mmになる。他にも、全車UVカットの「グリーンガラス」が標準装備されるなど、女性には嬉しいポイントが多く盛り込まれている。トランク容量は、474リットル。兄貴分のコロナ(490リットル)より、リアオーバーハングが短いため、16リットル少なくない作りになっている。ただ、トランク内は出っ張りが少なく 使い勝手は良さそうだ。内寸は、最大幅 1,480mm、最小幅 1,040mm、高さ480mm。因みに、一部のグレード(Si Gセレクション等)はフラットにすることも可能だ。
インテリアを簡単チェック
インテリアのコンセプトは「無理のない乗降性、視界、実用性を吟味したスタイリングと空間作り」だ。カリーナのインテリアは、コンセプトにもあるよう、老若男女から好まれる作りになっている。まず女性から喜ばれそうなポイントとして、助手席側にしっかりとしたバニティミラーが装着し、運転席側には、頑丈な作りのサングラスホルダーが備え付けられている。また運転席周りには、右側に小物スペース、反対側にコインケース、トランスミッションの後ろにはドリンクホルダーが縦方向に2本分、更にその後ろには相当深いセンターボックスも備え付けられている。もちろん、グローブボックスの容量もたっぷり。これだけ収納箇所が多ければ女性からも喜ばれるはず‥。次に男性から好まれる点について触れる。というより、GTグレードの特徴点について触れたいと思う。まず「バケット」。GTの特徴、サイドサポートの張り出し感が強いスポーツバケットが備え付けられている。作りはカルディナと同じものだが、バイアス柄はカリーナGTの特徴点だ。他のグレードは基本、コロナと同じ「シート」を採用。︎メーターはアナログ4眼式。︎文字盤にオレンジがあしらわれているのはGTの特徴。スポーティーさを表現させているそうだ。他にも軽量のため、オーディオレスやマニュアルエアコン等、漢の心をくすぐる「数少ない喜ばれるデチューンポイント」。トランスミッションは、レビン/トレノと同じ5速マニュアル(C56型)のほか、4速オートマも展開。後期型になると、6速マニュアルに変更される。
この7代目カリーナは、老若男女から好まれるよう「至れり尽くせり」の作りになっていたが、惜しくも8代目は登場せず、アリオンにこの座を譲ることになる。31年の長い歴史に幕を閉じたが、また是非とも復活して欲しい名車だ。