【 光岡が11月に投入する新型スポーツとは? 】ネオクラシックスポーツ誕生への期待 【 カーニュース 】

光岡が11月に投入する新型スポーツとは──第2弾ティザーが示した“原点回帰”と、ネオクラシックスポーツ誕生への期待
2026年11月、光岡自動車が完全新作となる新型車を発表する。現時点では車名やベース車両、パワートレインなどの詳細は明かされていないが、6月に公開された第1弾ティザー、そして7月に公開された第2弾ティザーによって、その姿が少しずつ見え始めてきた。光岡は「楽しくワクワクする“ミツオカらしさの原点”」というメッセージを掲げており、この言葉こそが新型車を読み解く最大のヒントになっている。 第1弾ティザーでは、ロングノーズ・ショートデッキを思わせるシルエットだけが公開された。そこから読み取れたのは、近年のSUVやセダンではなく、2ドアオープンスポーツカーであるということだった。そして第2弾ではフロントフェンダー周辺の造形が公開され、クラシカルな曲面を持つボディラインや張り出したフェンダー形状が明らかになった。これまでの直線的なデザインではなく、往年のブリティッシュスポーツカーや1960~70年代のライトウェイトスポーツを思わせる柔らかなフォルムが採用されているようにも見える。 光岡はこれまで、「ビュート」「ヒミコ」「ロックスター」「M55」など、現代の量産車をベースにしながらクラシックカーの世界観を再現するモデルを数多く送り出してきた。しかし今回のティザーを見る限り、新型車は単なる復刻デザインでは終わらない可能性が高い。

特徴的なのは、フェンダーからボンネットへつながる滑らかな曲線だ。近年の量産車では歩行者保護性能や空力性能を重視したデザインが主流となっているが、今回公開されたスケッチからは、そうした機能性だけではなく、「美しいボディライン」を最優先したような造形が読み取れる。これは大量生産メーカーでは実現しにくい、光岡ならではのデザインアプローチと言える。現時点でベース車両は公表されていないものの、自動車メディアの間では現行ロードスターをベースとする「ヒミコ」の後継ではないかという見方や、まったく新しいコンセプトモデルになるのではないかという予想まで、さまざまな憶測が飛び交っている。ただし光岡自身は詳細を一切明かしておらず、あくまでも段階的に情報を公開する方針を採っている。8月には第3弾、9月には第4弾ティザーが予定されており、正式発表まで少しずつ全貌が明らかになる演出も、このモデルへの期待感を高めている。 興味深いのは、光岡が今回の新型車について「ミツオカらしさの原点」と表現していることだ。

近年の光岡はM55のようにネオクラシック路線をさらに進化させ、新しいファン層を獲得することに成功した。一方で、同社の歴史を振り返ると、その原点は「ゼロワン」に代表されるオープンスポーツカーにある。1990年代には、自社開発のライトウェイトスポーツカーを世に送り出し、小規模メーカーならではの自由な発想で注目を集めた。その流れを考えると、今回の新型車は単なる新モデルではなく、光岡が創業当時のものづくりを現代技術で再解釈する一台になる可能性がある。現在の自動車市場では、電動化や自動運転技術が開発競争の中心となり、多くのメーカーが効率性や環境性能を重視している。しかしその一方で、「運転そのものを楽しみたい」「所有する喜びを感じたい」という価値観も見直されつつある。近年では世界的にもレトロデザインを現代技術で再構築するモデルが増えており、光岡の新型オープンスポーツも、そうした流れの中で独自の存在感を放つことになりそうだ。光岡は年間生産台数が限られる少量生産メーカーだからこそ、大手メーカーでは難しい大胆なデザインやコンセプトに挑戦できる。その自由な発想こそがブランド最大の魅力であり、今回の新型車も性能や販売台数だけではなく、「見た瞬間に心が動くクルマ」を目指して開発されていることがティザーから伝わってくる。

11月の正式発表まで詳細は伏せられたままだが、第1弾、第2弾ティザーを見る限り、新型車は単なる新しい光岡車ではない。創業以来受け継がれてきた「夢のあるクルマづくり」を、2026年という時代に合わせて表現する、新たなブランドの象徴となるモデルになる可能性を秘めている。今後公開されるティザーでは、デザインだけでなく、ベース車両やインテリア、そして走りに関する情報も明らかになるとみられ、その全貌に注目が集まる。


